こんにちは!ペパーミント精油の記事にたくさんの反響をいただき、ありがとうございました♪
今回は「猛暑を乗り切る食養生」編として、夏の暑さによる体調不良を食事で改善する方法をお話しします。「暑くて食欲がない」「疲れが取れない」「夜眠れない」そんな夏バテ症状、実は食べ物で改善できるんです!
猛暑の体調不良、原因は「暑邪」にあり
中医学では猛暑による不調を「暑邪」の仕業と考えます。
暑邪が体に溜まると:
- 心火が盛んになる → 動悸、不眠、イライラ
- 津液が消耗する → 脱水、口渇、便秘
- 脾胃の働きが弱る → 食欲不振、消化不良
- 暑湿が絡む → だるさ、むくみ、重だるさ
つまり、暑邪を追い出し、体を適度に冷やしながら脾胃を守ることが重要なんです!
猛暑に避けたい「暑邪を増やす」食べ物
まずは要注意食材から。これらは暑邪を増やしたり、体に負担をかけるので、猛暑時期は控えめに:
❌ 控えめにしたい食材
- 過度に冷たい食べ物・飲み物:キンキンに冷えたビール、氷たっぷりのドリンク
- 辛すぎるもの:激辛料理、唐辛子の過剰摂取
- 油っこいもの:揚げ物、脂身の多い肉
- アルコールの飲み過ぎ:ビール、冷酒
- 甘すぎるもの:アイスクリーム、かき氷の食べ過ぎ
- 熱すぎる食べ物:熱々の鍋料理、温度の高いスープ
「暑いから冷たいものばかり!」は実はNG。適度な冷却が大切です。

猛暑の味方!「暑邪を追い出す」食材たち
🌟 清熱解暑の主役たち
緑豆(りょくとう)
- 効果:清熱解毒、利水消腫
- 使い方:緑豆スープ、緑豆もやし、緑豆茶
- おすすめ度:★★★★★
冬瓜(とうがん)
- 効果:清熱利水、消痰
- 使い方:冷製スープ、煮物、サラダ
- おすすめ度:★★★★★
きゅうり(胡瓜)
- 効果:清熱利水、解毒
- 使い方:そのまま、サラダ、冷製スープ
- おすすめ度:★★★★☆
🍃 津液を補い潤す
トマト(西紅柿)
- 効果:生津止渇、清熱涼血
- 使い方:サラダ、冷製スープ、そのまま
- おすすめ度:★★★★★
スイカ(西瓜)
- 効果:清熱解暑、利尿消腫
- 使い方:そのまま、ジュース、スイカ茶
- おすすめ度:★★★★☆
梨(梨)
- 効果:生津潤燥、清熱化痰
- 使い方:そのまま、コンポート、スムージー
- おすすめ度:★★★★☆
🌿 気を補い夏バテ防止
山芋(山薬)
- 効果:補脾益気、生津止渇
- 使い方:とろろ、サラダ、スープ
- おすすめ度:★★★★☆
蓮根(蓮藕)
- 効果:清熱涼血、健脾開胃
- 使い方:サラダ、きんぴら、スープ
- おすすめ度:★★★☆☆
白きくらげ(銀耳)
- 効果:滋陰潤肺、養胃生津
- 使い方:デザートスープ、サラダ
- おすすめ度:★★★☆☆

体質別・猛暑の食養生メニュー
【陽盛体質】暑がり・のぼせタイプ
特徴: 非常に暑がり、顔が赤い、口が渇く、便秘気味
おすすめ食材:
- 緑豆、冬瓜、きゅうり、トマト、スイカ
- 緑茶、菊花茶、ハイビスカス茶
避けたい食材:
- 辛いもの、アルコール、熱い食べ物、生姜
【気陰両虚】疲れやすい・乾燥タイプ
特徴: 疲れやすい、口が乾く、手足がほてる、不眠
おすすめ食材:
- 白きくらげ、蓮根、梨、山芋、百合根
- 白茶、烏龍茶、蓮葉茶
避けたい食材:
- 過度に冷たいもの、辛いもの、カフェイン過多
【暑湿困阻】だるい・むくみタイプ
特徴: 体が重だるい、むくみ、軟便、食欲不振
おすすめ食材:
- はと麦、小豆、冬瓜、とうもろこし、緑豆
- はと麦茶、とうもろこし茶、緑豆茶
避けたい食材:
- 冷たすぎるもの、甘いもの、油っこいもの
今すぐ作れる!猛暑の簡単薬膳レシピ
🍲 トマトときゅうりの冷製スープ
材料(4人分)
- トマト:3個
- きゅうり:2本
- 白きくらげ:1/2個(戻したもの)
- 薄口醤油:少々
- ごま油:少々
作り方
- トマトを湯剥きして角切り
- きゅうりを薄切り
- 白きくらげを食べやすくカット
- 全て混ぜ合わせ、冷蔵庫で冷やす
効果: 清熱生津で体の熱を冷まし、潤いを補給!

🍜 夏バテ回復・山芋とろろそうめん
材料(2人分)
- そうめん:2束
- 山芋:150g
- 白だし:適量
- 梅干し:2個
- 刻みねぎ:少々
作り方
- そうめんを茹でて冷水でしめる
- 山芋をすりおろす
- 白だしで味を調えたつゆを作る
- そうめんにとろろをかけ、梅干しとねぎをトッピング
効果: 脾胃を補い、消化を助けて夏バテ回復!
食事のタイミングも大切!猛暑の食べ方ルール
✅ こんな食べ方がおすすめ
- 適度に冷たいものを:体を冷やしすぎない程度に
- 少量多食:暑さで弱った胃腸に負担をかけない
- 水分をこまめに:脱水を防ぐ
- 朝食を軽めに:暑さで食欲がない時は無理しない
- 夕食を早めに:夜の消化を助ける
- 旬の食材を:体が求める栄養を自然に摂取
❌ 避けたい食べ方
- 冷たいものばかり食べる
- 一度に大量に食べる
- 水分不足
- アルコールの飲み過ぎ
- 深夜の食事
- 甘いものの過剰摂取
まとめ:食べ物で猛暑を乗り切ろう!
猛暑の不調は、食事の工夫で大きく改善できます。ポイントは:
- 体を適度に冷やす食材を選ぶ
- 津液を補う食材で潤いを保つ
- 体質に合った食事を心がける
- 少量多食で胃腸をいたわる
完璧を目指さず、「今日は緑豆茶を飲んでみよう」「トマトを多めに食べよう」など、できることから始めてみてくださいね。
体の内側から整えることで、猛暑の季節も元気に過ごせるはずです!
次回予告 次回は「猛暑時期の経絡マッサージ」をお届けします。食事+マッサージで、さらに効果的な暑さ対策を♪
今日のまとめ
- 暑邪を追い出す食材:緑豆、冬瓜、トマト
- 体質別の食事選択が重要
- 適度な冷却と津液補給がカギ